パブリックバス
地域のお風呂施設や、建物内で共同使用する浴室、大浴場やシャワースペースの意味です
パブリックバスとは、もともと地域の銭湯や温泉設備など、公共浴場を表す英語です。ここから転じて、リゾート物件や学生会館、学生寮、学生マンション、シェアハウス等では、入居者だけが共同利用できる大浴場や浴室、シャワースペースなども表すようになりました。
共同浴場、などと呼んでいるケースもあります。
リゾートマンション物件などでは、もともと各戸内に小さな浴室がありながら、大浴場を設置しているという物件が多く存在してきました。両手両足を大きく伸ばせる浴槽や、眺めがよく開放感のある浴室空間、自分で掃除する必要がない気楽さなどもあり、こういった共同利用できるお風呂場環境が整っている物件は、昔から人気があります。
昔なら、大学の学生寮や学生会館のお風呂といえば、大浴場というのがごく当たり前の事でした。ですが近年は、個々のプライバシーが重要視されるようになった流れを受けて、学生寮でも個室単位で浴室完備やシャワー完備という物件が増えつつあります。
こちらも同じように、使いやすさ、開放感などもあり、両方の風呂場環境が整っている物件ほど大人気です。
これまで同様に、各戸室内にはお風呂場関連設備が無く、どこかのフロアにまとまって1人ずつが利用できる浴室やシャワールームだけがある物件もあります。入居者や利用者なら誰でも使える大浴場や浴室、シャワースペースなどについて、共同大浴場などの日本語ではなく、あえて横文字風にパブリックバスと呼ぶことで、おしゃれなイメージを演出しています。
この20年ほどは、建物内に大型のパブリックバススペースを設置し、これを目玉とした大規模都市型マンションなども全国各地で増えています。週に幾度か有名温泉地などから源泉を運んできて提供しているといった施設もあり、自宅が至上のリゾートになっている物件も少なくありません。
マンション開発に伴って地中深く掘削することで、温泉を掘り当てたといったマンション物件も、全国各地に数多く存在しています。
ただしいずれも、源泉管理費や運搬費などが施設全体にかかってくることもあり、管理費等が若干高めのものが多いようです。
共同利用のできるパブリックバスの場合、利用時間や曜日の制約がある物件もあります。また1度に1世帯だけが利用できるといった物件もあり、予約制をとっている物件もあります。
頻繁にパブリックバススペースを利用したいという方や、毎日の長風呂が生きがいという方の場合は特に、入居前にパブリックバスの利用ルールを確認しておくとよいでしょう。