E26/E17
作り付け照明器具やダウンライトなどにも用いられる、日本の電球の口金サイズ規格のことです
オシャレなデザイナーズ物件などの詳細でまれに見かけられる表示に、この天井照明は「E26」「E17」ですといったものがあります。
このE26/E17(いー26/いー14)とは、いずれも日本で一般的な白熱灯タイプ電球の口金サイズ規格のことです。作り付けの玄関やお風呂場などの照明器具や、天井ダウンライトなどによく用いられています。
日本の電球の口金サイズは全体としては、E10、E11、E12、E17、E26、E39の6種類があります。数字は、口金部と呼ばれ、金属部分の幅のミリ数です。
サイズが違えば、通常電球は使用できません。金属箔や銅線などを張り付けて口金口径を大きくしても、接触部の面積などの違いがある為、抵抗値が異なり、故障や発火の原因となります。口金サイズが違えば使用できない、使用すると危険だと考えてください。
ただし、口金サイズが違う電球を使うためのアダプターとして販売されている製品をプラスして、使用できることがあります。
電球選びに際しては、この口金サイズと使用するための電圧(V)が適合しており、照明器具のW(わっと)数が指定されている範囲までのものであれば、白熱灯、蛍光灯電球、LED電球などのさまざまな電球が使用できます。
白熱球にLW100V54Wとあれば、100Vで60W相当の明るさで、消費電力は54Wです。電球型蛍光灯にEFD15N/10/E26Hとあれば、明るさを表す数字が15で白熱球60W相当、消費電力は10Wで口金サイズはE26です。
また電球側ではなくソケットや照明器具の傘部分や裏蓋、説明書などにE26 100Wまでとある照明器具なら、E26口金で40Wの白熱球でも100Wでも使用可能です。
また一般的な電球型蛍光灯やLEDのE26タイプで、消費電力が100Wまでの物であれば「基本的には」使用できることが多いです。日本国内で流通している照明器具であれば、特に表示が無ければ100Vが想定され販売されています。
ほとんどの照明器具は、設置されているものも家電類も、このE26かE17の2つのサイズのどちらかです。
海外直輸入ランプやシャンデリア、ダウンライトなどでは、これ以外の規格の物が数多く存在します。
照明器具の多くでは、白熱球向けに設計されていて、かつこの口金サイズやワット数を満たしていれば、「基本的には」電球型蛍光灯や電球型LED、電球型センサーライトに交換して使用できることを繰り返しお知らせしました。ですが、一部の照明器具などでは、電球側が持つ放熱性能やセンサー稼働時の通電状況、オンオフなどによるノイズが影響を与えるなどのために使用できないこともあります。さらには、使用することで建物全体が非常に危険といったものなども存在します。
白熱灯用の照明器具にその他の電球を使用したいときには、まずメーカーサイトや販売店で、使用可能な電球タイプやメーカーと商品名などを確認しておきましょう。
ちなみに、いたって重要ではない話題ですが、このサイズ表示のうちEは、あの有名なエジソンの頭文字から拝借しているといわれています。米国での口金もE27で110/115V、欧州はE27で220/230Vと呼ばれるサイズです。
ElectronicのEではないという点は、緊張しがちな場面のちょっとした会話や一分スピーチのつかみとして、覚えておくと便利に使えます。行末で、スタッフ一同、こちらをこっそり推しておきたいと思います。