K(キッチン)
Kはキッチン=台所の意味です
物件詳細情報や間取り図に、Kと書かれているのをよく目にします。これは、少なくとも台所、キッチン設備があるお部屋が存在する、あるいはこの部分にキッチン機能があるという意味です。
KのほかDK、LDK、台といった表示もありますが、DKはダイニングキッチンで食堂と台所を兼ねた部屋があるということです。LDKはリビングダイニングキッチンで、居間と食堂と台所を兼ねた部屋があるという意味です。台はそのまま、台所という意味です。
さらにこの付近に、Rや冷と書かれている場合、冷蔵庫の設置位置です。また、物件の部屋表示では、DKやLDKではなくKという表示があれば、少なくともキッチンのある部屋は、ある程度狭い物件だということが読み取れます。
不動産業界では、物件間取りを広告に表示する際に、最低限の面積をあらわす広さの規定(不動産の表示に関する公正競争規約)があるため、表示の条件を裏から読んでいくと、キッチンの広さ部分が見えてきます。
ココだけの話ですが、以下は不動産広告オタクと呼ばれるマニアの皆様の間でも、基本の小知恵です。これから長い人生の間、いくつものお部屋を探される際にも役に立つ情報なので、しっかり覚えておきましょう!
居室の数が1部屋の物件の場合DKは4.5畳、LDKは8畳以上の広さが必要。居室の数が2部屋以上の物件の場合、DKは6畳以上、LDKは10畳以上なければ、DKやLDKとしては表示できません。
たとえば2Kといえば、居室が2部屋と6畳に満たないキッチン1部屋があるということ。1DKといえば居室が1部屋と4.5畳以上のダイニングキッチンがあるという意味です。
さて話は戻りますが、Kのキッチン部分、キッチンスペースの設備としてみた場合、「シンクとコンロ設置用スペース」という意味です。必ずしも、コンロがすでに設置されているという意味ではありません。
また間取り図上は、一人暮らし用の簡易キッチンもファミリー世帯向けのカウンターキッチンも、ほとんど全てがKと記載されます。このあたりは、ほぼ、物件を実際に確認していただかなければわかりにくい部分です。
ごくまれに、狭小キッチンの場合に、簡易キッチン、コンパクトキッチン、キチネットといった表示がされることもあります。ちなみにこの簡易キッチンやキチネットは、賃貸住宅や分譲物件の他、ホテルやコテージなどの設備でも見られるもので、一口コンロ、小型のシンクなどがあるものが一般的です。
狭小キッチン以外で、かつさまざまな設備が付いているタイプの場合には、台所はフルキッチンと呼ばれます。
さらに参考情報です。海外物件の場合には、食器や調理器具がない場合で、電子レンジやオーブン、冷蔵庫などは完備されていてもキチネットとされることも少なくありません。これに対して日本では、ご家庭用フルサイズタイプの調理家電がセットされているか、そのサイズの設置スペースがある場合には、簡易キッチンではなく(フル)キッチンと呼ばれることが一般的です。
いずれの物件でも、このKという表示がない場合は、キッチンを共同で使用する物件や、水周り設備は間取り図内には存在しない事を表しています。