備え付け
家具や家電、消耗品等がすでに物件に設置されているということです
初めての一人暮らしや、遠方からの転居進学などの場合、新たな生活を始めるタイミングは何かと忙しいものです。
賃貸物件の中には、家具や家電などが、すでに建物の中に作り付けやビルトインとなっていたり、お部屋の備品として置いてあり入居中使用できる、といったタイプのものがあります。また、避難グッズやトイレットペーパー、洗剤等の消耗品も完備されている物件もあります。
大家さんなどが整備してくれている場合もあれば、建物の契約とあわせて、レンタルやリース、サブスクリプション契約を結ぶタイプのものもあります。
特に、マンスリーマンションやウィークリーマンションとしても貸し出されている物件や、独り暮らし向け物件などには、レンタルやリース、サブスクリプション契約や、家賃管理費に含まれている物が多い傾向です。個人オーナー物件などでは、大家さんのご厚意、というところが多いようです。
無償で利用できる場合、生活をリーズナブルに始めることができ、大変助かるサービスです。
こういった設備は、退去時まで小まめに手入れをしながら使うことが大原則となります。退去時までに故障が生じた場合、それが故意だと認められた時には、敷金などからその分が差し引かれることがあります。通常使用でも、汚れや傷などが発生することはありますが、日常生活で自然に起こる範囲の汚損などであれば、特に請求されることはありません。
これら設備はもちろん、中古品として販売したり廃棄したりしてはいけません。
また、自分のインテリアに合わない、手持ちの家具や家財を使いたいという時には、入居前に不動産会社などに確認しておきましょう。
大家さんのご厚意で設置されている場合に問題になりがちなのが、設置されている設備や備品の故障や事故による責任問題です。たとえば、通常通りに使用していたにもかかわらず、給湯器やコンロなどに不具合があり、一酸化炭素中毒や火災などが起きてしまった場合なども考え得ます。こういった点についても、あらかじめ不動産会社などに確認しておきましょう。
消耗品の場合は、契約時に、退去時は同等品を補充しておくとなっているところ、補充等は必要なくサービスとして設置しています、といった説明があります。わかりにくい場合、こちらも不動産会社等に確認しておきましょう。