アコーディオンカーテン
楽器のアコーディオンのように伸縮する、間仕切り扉です
アコーディオンカーテンとは、楽器のアコーディオンのように、ジャバラで伸縮する折りたたみ式の間仕切り扉の事をいいます。間取り図上では、アコーディオンドア、スライディングウォールなどとも表示されています。
また一般的なドアとは異なり、設置されていても間取り図上はとくに記載がない場合もあります。
金属レールを上につけ、そこからぶら下げた金属製の芯材の上に、ビニールや布製のアコーディオンのようなカバーが付いています。端に縦型のハンドルとマグネットが付いており、引き戸のように横方向に開閉して使用します。扉をしっかり閉めたときしっかり閉まる上、小型ペット程度なら開け閉めしにくい点などから人気があります。
扉の開閉スペースを縮小できるため、既存の和室両開き引き戸の在った場所や、普通の洋ドアの位置にも設置できます。
表面クロスが比較的厚手のため、ある程度周囲の部屋とはしっかりと仕切ることができ、ビニールタイプではほとんどの部分が風を通しません。そのため、風呂場や水回りとの仕切りとしても用いられることもあります。
ですがアコーディオンカーテン自体を、レールで上から吊っていることもあり、床付近には1センチほどの隙間ができます。冬の寒さが厳しいエリアでは、吹き込む風もあるため、使用時にさらにスポンジテープなどを貼る他工夫が必要です。
また、アコーディオンカーテン自体を取り替える以外に色やデザインなどを変えることができないため、インテリアにこだわりのある方は、事前に内見や現地画像などで確認&検討しておいた方が良いでしょう。
物件間取り図には、基本的に扉の位置、形状も記載されるため、アコーディオンカーテンの場所なども確認をしておきましょう。
ちなみに、アコーディオンカーテンの一部が間取り図上記載されないのは「室内面積や防火その他の仕切りとしてドアと同じような働きをしないという説」などからのものです。設計建築時に「初めからアコーディオンカーテンなどの扉をつける場所としてはいなかった、あくまで可動家具に近い存在」と考えているといったケースもあります。
VR内見や内見時には、しっかりと確認しておきたい設備です。