3カ所給湯
キッチン、洗面所、浴室の3カ所に給湯される設備がある物件です
3か所給湯とは、1台の給湯器から、キッチン、洗面所、浴室の3ヶ所へ給湯される住宅内の給湯設備がある、もしくはキッチン浴室をはじめとした宅内の3カ所のシンクに給湯できる設備がある、という表示です。
現在では、1つの給湯器で家中すべてのお湯をまかなうタイプが一般的ですが、以前は電気温水器もガスや灯油によるボイラーとも、台所用、風呂場用などが分かれているものが一般的でした。
3カ所給湯がある物件では、お湯が欠かせないお風呂の他、お湯があれば毎日の暮らしが格段に便利になるキッチンや洗面所では蛇口をひねるだけでお湯が出ます。
ですが、設置されている機材のしくみや配管、機材に水を取り込む方式次第では、同時に複数の場所でお湯を使うと、一部の蛇口ではお湯の勢いが弱まってしまうか、まったく出なくなることもあります。また、瞬間湯沸かし器のように、お湯レバーを開くだけで自動的にスイッチが入り、お湯を沸かして給湯されるタイプのボイラーでは、必要な時に必要なだけの量を給湯出来て経済的です。
ですが、ボイラーから離れた場所に設置された蛇口までの配管が長くなり、暖かい水が出るまでにかなりの時間と水を浪費する場合があったり、お風呂の追い炊きには対応していなかったり、という機材のケースもあります。
比較的新しい分譲マンションなどでは、洗濯機スペースや屋外水栓にもお湯が出る4ヶ所給湯、5カ所給湯という場合もあります。また、追い炊きの他浴室内乾燥機などを含めた風呂専用給湯システムを、別系統として持っている物件も登場しています。
旧型の電気温水器や蓄熱保温型ボイラーを使用している物件の場合、お湯の消費量が多い日には、家族全員の1日のお湯使用量が足りなくなるケースもあります。
比較的新しい器材なら、足りなくなったお湯は都度沸かして給湯できるタイプが殆どです。ですが古い機種のものでは、お湯の量が足りなくなってから沸かし始め、しばらくの間は普段よりも低い水温で給湯されるものなどもあり、お部屋探しの際には注意が必要です。