コーブ照明
光を折り上げ天井内から天井面に当てて間接光を利用するタイプの照明のことです
天井を照らす間接照明
コーブ照明とは、大きな天井面や大きな空間があるホテルロビーや贅沢なリビングなどでよく設置されている物です。
天井面の端や中央部を一段上方向に段差を付けた状態にした「折り上げ天井」の端などに照明器具を設置し、下方向ではなく天井面を照らしています。
これにより、下方向や空間全体に跳ね返った光をつかって周辺を柔らかな広がりに見せたり、建物全体の広さを感じさせたり、人の顔の凹凸などもほのかにムーディーに照らしてくれるものです。
これとよく似た照明で壁面を照らすものに、コーニス照明があります。照明器具からの光をダイレクトに感じることがないため、非常にリラックス効果が生まれることなどから人気です。
一方で、強い明るさは得られないため、細かな作業を行ったり、読み書きしたりといった場所には向きません。折り上げ部分の高さが低い物件がおおいことから、熱の発生を極力抑えた照明器具を使うのが一般的です。
コーブ照明向けに設計された照明器具もありますが、古くは蛍光灯、現在はLEDでいずれもバータイプやテープタイプのものなどが数多く利用されています。
大型商業施設等では、この部分にネオン管を取り付けているものなども古くには数多く見られました。いずれも通常は、作り付け型の照明器具を用いています。
電球などが切れた際には、速やかに交換しておかなければ見た目が悪いほか、照明器具によっては電球切れを起こしている前後が熱を帯びやすいなどのこともあり、注意が必要です。
また中には、通常の店舗では替えの電球等が購入できないものもあります。住宅内部のコーブ照明の場合には、契約前に確認しておく方がよいでしょう。