LGS
丈夫で変形しづらい構造材の物件内に取り付ける、内装の下地となる軽量鉄骨のことです
LGS(えるじーえす)とは、鉄筋コンクリート造りなど、比較的丈夫で変形しづらい構造材から出来ている建物の内部で、天井材や壁材などを支えるために張りめぐらされた、軽量鉄骨による柱や梁などの下地材のことです。
軽量鉄骨や、ライトゲージスタッド(Light Gauge Stud)、ライトゲージスチール(Light Gauge Steel)とも呼ばれているほか、この方法による天井まで仕上げ用の柱を建てる事を軽天工事(けいてんこうじ)などとも呼んでいます。
LGSが多く使われている部分、とくに一部のLGS自体が人の目に触れるように設置されている場所としては、オフィス内や、屋内書庫などの仕切りなどです。また、地下街や大きなビルのテナント工事などでは、人目に付かない部分で、LGSが数多く使用されています。
LGSはその名の通り、鉄板の厚みが非常に薄くできています。そのため非常に軽量である他、すべてが金属でできており、断面は薄いコの字型の曲げ物です。鉄骨や鉄パイプに比較しても肉薄です。
全体で力を支えるタイプの建築材料のため、引っ越しなどで大型家具をぶつけてしまいLGSが大きく歪んだ時などは、広く全体を専門の人にチェックしてもらう必要があります。
湿気や外注にも強く、とくに湿度や潮風、ねじれる力等がかかりやすい部分以外では、非常に長持ちしやすいといわれています。
LGSを施工する場合、柱を立てる軽天工事のあと、石膏ボード(=PB)などを貼り付け、グラスウールなどの断熱遮音材などを貼り付けます。その上からさらに石膏ボードなどを貼り、表面を平らに整えた上から、壁紙を貼り付けたりペイントなどを行います。
また、OAフロアのための土台としても、使用されている床や壁面、天井などがあります。
一般住宅では、これまであまり使われてきませんでしたが、屋内廊下等の共有部などを中心に、かなり採用が増えてきています。
一般住宅では24時間様々な音や振動、ねじれなどを伝えないことがオフィスなど以上に求められます。そのため、外壁や壁厚などがかなりしっかりとつくられている場合を除いては、専有スペースのかなりの部分を占める形で使用されることはほとんどありません。