開き戸
カウンタードアとも呼ばれ、扉が前後、押し引きどちらにも開くタイプです
開き戸(ひらきど)とは、扉が前後、押し引きのどちらにも開く扉の事です。コンビニなどのレジカウンターや、工場の中で防火域内の間仕切り扉他に頻繁に使われていることから、カウンタードア、スイングドアなどとも呼ばれます。
壁面と扉の間を、蝶番や軸受金物でつないだ軸を中心に、扉橋が弧を描いたように両側にスイングします。大きな荷物を持っていて両手がふさがっていても、進行方向に向かい押し進むだけで扉が開いてくれるため、開閉が非常に便利です。
片開と両開き扉がありますが、中には、ドアを固定して閉めたままにできるものや、片側方向にしか開かないようにできるタイプのものなどもあります。
難点は、両方向にスイングさせるため、ドアの上下に隙間ができてしまう点です。冷暖房効率にも関わる空気が逃げやすいことや、通行中などに通路側に居る人にぶつかりやすいことなどもあるため、あまり一般住宅内に向いた扉ではないといわれています。
1970年代ごろまでには、住宅内の洗面所やキッチンなどの仕切り扉や目隠し扉として、目線の高さから胸の高さ程度までの扉でルーバータイプになっているものが、住宅内にも多数設置されていました。
最近は珍しくなりましたが、このタイプの扉があるだけで、当時流行していたアメリカンな香りと西部劇のバーカウンターの雰囲気が味わえる、昭和住宅建材の世界が広がります。