屋上プレハブ
屋根のない屋上フロアに設置された、プレハブ等の建物のことです
屋上プレハブ(おくじょうぷれはぶ)とは、屋上に設置された、外壁構造をもちながら基礎や壁などは建物本体とは異なるタイプのものの総称です。
比較的簡素な鉄板などの外壁面のものもあれば、プレハブ住宅のようにしっかりと組上がったもののこともあります。
そもそもプレハブとは、建築用語では建築物そのものや、全てのパーツを工場などであらかじめカットや加工を行い、ある程度組み立てを行ってから搬入し、現地で組み立てるという建築工法のことを指します。
現地の建設用ツールが、限られた環境で手作業を行うわけではないため、カット面や接合面の寸法や作りが丈夫になります。また工場で大型機材によって製造されることが多いため、事前の設計寸法チェックなどに間違いが少なく、現地での組み立て時間が短いことなど、多数のメリットがあります。
ハウスメーカーのほぼ固定型のプランに多く採用される他、一般の重厚なつくりの注文住宅などでもプレハブ住宅というタイプが存在します。
このプレハブ住宅の他、簡素で移設などが可能な簡易建物〜例えば仮設トイレや仮設ハウス、建設現場でよく見かけるユニットハウスやコンテナハウス、配電盤やその他の器材などを納める屋上の屋根付き建物型エリアなども含めて、プレハブと呼ばれることもあります。
屋上プレハブは、こういった中で簡素なタイプの建物を、すでに出来上がった屋上の上に載せるあるいは固定する形で設置されるものを指すことが一般的です。
電気や空調関連設備、エレベーター設備などの収容部分として使われることが一般的ですが、物置やテラス、ルーフデッキ的ないった利用方法が良く見られます。また中には、屋上に増築されたプレハブ部分に建築許可を取り、賃貸住宅やオフィス、店舗として賃貸しているものなどもあります。
後者のタイプでは、集合住宅などベースとなっている建物とは別の壁や床をもつことから、周囲に気兼ねなく振動や音が出せるという特徴があります。周囲の住人と顔を合わせることが少なく、これまでの物件にはない開放感や景色、レア物件というあらゆる意味で友人知人が増えたり取材などが来る、といった意外な効果もあり、非常に人気です。