対応/完備/OK
物件や不動産広告により、対応と完備が表す設備設置状況はことなります
お部屋探しの物件詳細では、都市ガス対応や、都市ガス完備、インターネット対応、インターネット完備、インターネットOKなどの記載を目にします。実はこの、対応と完備、OKなど、それぞれで表す内容が異なっているほか、お部屋探しの広告を掲載している不動産会社などによっても、表す状態が異なっています。
「対応」とは、多くの場合、建物までは引き込まれているか、使用するための機材は設置していないが宅内に接続口があるところまでは設備が整っている、ということを表します。
「完備」は、多くの場合、建物内各戸に接続口や機材などがすでに配置されており、入居と同時に使用できるか、手持ちの端末を接続するだけで使用可能、あるいは契約をするだけで使用できるといった状態を表します。
たとえば、給湯器都市ガス対応となれば、都市ガスの給湯器は設置されていないが給湯器取り付け用のガス管や設置場所は確保されており、あとは給湯器を指定された場所に自分で設置してガス会社と契約するだけといった状態を表します。これに対して、都市ガス給湯器完備といえば、都市ガスで使える状態の給湯器が宅内に取り付けられており、ガス管が接続されているので、あとは契約により使用できるといった状態を表すことが一般的です。
インターネットやCATVでも同じ状態を表すのが基本で、中には「完備」と書かれていても、契約自体が不要で、入居者であれば端末を接続するだけですぐに利用できるというものもあります。気を付けたい点としては、同じこの状態でも、有料の物と無料の物とに分かれています。このあたりの違いは、あくまで物件により異なりますので、契約前に不動産会社等に確認しておくとよいでしょう。
対して「OK」とは、この「対応」と「完備」の状態を含め、そのほかに「建物自体はそのガスやインターネットのサービスエリア範囲にあるので、入居者が契約して工事を依頼すれば使用できるようになる」ことまで広く表しています。
建物の場合、ガスや電話、インターネットなどは、建物まるごとで指定されたサービス企業のもの以外は使用できないことが一般的です。例えば、ある世帯は都市ガスである世帯はプロパンガスといった使用は、建物内ガス配管やプロパンガス設置場所の問題もあり、ばらばらのものを選択できないのが普通です。
電話やインターネットも建物全体で電話回線となっており、建物内部で引き込める配線場所や、宅内の有線接続用差込口スペースに余裕がない場合は、インターネットは新たに建物に配線し、建物内Wi-fiや新規差込口工事を行うことで使用できることになります。CATV経由の配線物件では、CATVサービスを契約したうえで、インターネット接続と電話利用オプションを契約する以外には、固定電話回線の利用ができないといった物件もあります。
物件によって、また広告を掲載している不動産会社によって、どういった状態かをあらわすかにはかなりの幅があります。
実際に工事を自分で手配しなければならない場合も、建物までの引込工事に料金が発生するケースも発生しないケースもあります。
以上のこういった点を踏まえて、対応、完備、OKの違いについては、物件を見る都度、不動産会社や大家さんに確認しておくことをお勧めします。