手摺
つかまって身体を支えたり、落下を防止するために、建物に固定設置されたバー設備です
手摺(てすり)とは、立ち座り時や歩行移動時につかまって身体を支えたり、窓やベランダなどから落下するのを防止する目的で、壁面や窓などの建物部分に固定設置されたバーや柵などの設備です。英語ではHandrail、設置されている場所や目的、設置形状によって、日本語では欄干(らんかん)、高欄(こうらん)、勾欄(こうらん)などとも言い、同じ呼び方をさまざまな手摺で使うこともあります。
建物内外の他、歩道橋や橋、駅の階段、電車の乗降口など、非常に広いところに設置されています。
木製や金属製のものが多く、その上から滑りにくく握りやすいように樹脂で覆われているタイプが不動産関連パーツでは一般的です。
通常、集合住宅ではスロープや階段、通路内、エレベーター内の共有部に設置されている物件が多いほか、世帯によっては、ベランダなどの他、玄関、廊下、トイレ、風呂場といった場所に設置されています。
専有部分に設置されたものは、単に手すりとして使用するだけでなく、室内や窓辺で小物を干すときなどに使用することもでき便利です。
お子さんやシルバー世代にとっては、歩行中や靴の脱ぎ履きなどバランスを崩しやすい動作をする時に格段に安定感が増すことから、玄関や風呂、トイレなどには、L型手摺等を設置している物件が多くなっています。
シルバー世代などで介護が必要になった場合、介護保険での住宅改修で手すりの取り付けや床、扉の改修などを行うケースもあります。この場合、退去時の現状復旧の取り決めも含めて、事前に不動産会社や大家さんへの確認や承諾が必要です。