カーテンレール
カーテン設置用のレールのことです
カーテンレールとは、窓や壁、天井、ロフトコーナー等に取り付けて使用する、金属や樹脂製のカーテン設置用のレールのことです。通常のカーテンであるドレープカーテンを取り付けるためのものも、レースカーテンを取り付けるためのものもカーテンレールや関係するパーツは同じものです。
カーテンレールと、それを壁面や天井などにネジで取り付ける「ブラケット」は、いずれもすでに賃貸物件では設置された状態のところが一般的です。
まずカーテンレールの内側や外側に「ランナー」と呼ばれる開閉時に動くプラスチックパーツを取り付け、レールの端に「キャップ」と呼ばれるパーツを取り付けます。そこにカーテン布とランナーを取り付けるための金属や樹脂でできた「フック(アジャスターフック他種類豊富)」を取り付けます。そしてカーテンレールからカーテンなどがつり下がるように設置して使用します。
カーテンレールはほとんどの製品が日本の場合規格商品となっており、「機能性レール」と呼ばれています。
機能性レールは3つのタイプに分けられており、カーテンレールの断面がC字に見える「C型」は、さまざまな物件で建設当初から設備として取り付けられているもので、最も多く用いられています。このレールの中を、プラスチックパーツのランナーが走るタイプです。
角形はカーテンレールの断面が下向き四角形になっているタイプで、レールの中を通るランナーの動きがよく、開け閉めしやすい特徴があります。I型はカーテンレールの断面がI字に見えるタイプの樹脂製カーテンレールで、出窓や曲面などにあわせてカーテンレール自体を曲線状に設置して使えるタイプとしてよく知られています。開け閉めが若干しづらいほか、ランナーが移動するときの音などが響きやすいといったデメリットもあります。
また機能性の他に、デザイン性を重視した「装飾性レール」と呼ばれるものもあります。
金属や木材、樹脂などを用いて、インテリア要素を高める彫刻やモールド成型などがされており、植物を模していたり、アニメキャラクターのアイコンを模したもの。アンティーク調のロッドやポールを、ブラケットと呼ばれるパーツで壁や天井などに取り付けます。そしてこのポール部分に輪型の「リングランナー」というパーツを多数取り付けて使用するタイプが、非常によく知られています。
いずれのカーテンレールでも、カーテン1枚にレール1本とするか、2枚を1本とするか。また一つの窓に対してレースのカーテン含めてカーテン自体を2重3重とするかどうか。カーテンレールを天井面に取り付けるか、壁面から飛び出すように取り付けるか、といったインテリアやアレンジによって、カーテンレールの取り付け方法や必要なパーツも分かれてきます。
通常、一つの窓に対して、窓幅とほぼ同じ長さの1本のレールしかない場合には通常のカーテン(=ドレープカーテン)もしくはレースのカーテンどちらかをかけて使用します。1枚ものか2枚ものを使用するのが一般的です。これのときのカーテンレールの取り付け方をシングルレールと呼びます。
また一つの窓に対して、窓幅とほぼ同じの2本のレールが平行についている場合、これをダブルレールと呼びます。通常のカーテンとレースカーテンの両方をかけて使うのが一般的です。いずれも、ブラケットと呼ばれる金具をつかって、壁面や天井面からすこし浮かせた形でねじ止めして設置します。
シングルレールがすでに取り付けられている物件では、ブラケットを交換しレールを追加することで同じ位置にダブルレールのカーテンレールを設置することができます。装飾用のカーテンやロールスクリーンも含めて使用したいときには、市販のブラケットを使用すれば、最大で3重のトリプルレールまで設置することができます。
他にも、1つの窓に対して、窓幅の約半分のレールを一組もしくは二組取り付けて、真ん中の部分を数センチかぶるようにするカーテンレールの取り付け方法もあります。
まづ、一つの窓に対して窓幅とほぼ同じ長さのレールを設置します。1つのレールに対して2枚のカーテンを使う時のあわせ部分では、2枚の中央がマグネットなどでピッタリ合うタイプのパーツ(=マグネットランナー)が広く販売されています。
また、通常のパーツのまま、あわせ部分にたっぷり目のドレープなどをとり、互いの布端が重なるようにする方法もありますが、レールなどに曲げ加工を施すか、レール自体を緩いVの字に設置しなければなりません。
他にも、輸入物を中心に、見た目デザインや機能性で特徴的なスタイルをもつカーテンレールは多数販売されています。取り付け時に建物を傷つけない、突っ張りポールタイプの製品などが販売されていることもあります。
日本の規格タイプのカーテンレールパーツは、通常ホームセンターや家具店で広く販売されています。機能性レールのパーツであるランナー、キャップ、フックであれば、100円ショップなどでも取り揃えていることがあり、引っ越し時にそろえるアイテムとしては、非常にリーズナブルに済ませることができます。
入居退去に伴い、自分が持参したカーテンレールの取り付け取り外しでは、壁面がすでにぼろぼろのケースや、サイズが合わずに外から覗ける状態といったトラブルも多く見られます。契約前にしっかりと、それぞれの物件の窓まわりの状況確認をしておきましょう。