契約アンペア
各戸が電力会社と供給契約する際に選ぶ、同時に使用できる最大電流量の合計目安のことです
契約アンペアとは、電気を電力会社から供給してもらい利用する契約をする際に選ばなければならない、一度に使える電流量の合計のことです。
電力会社や契約しているプランにもよりますが、多くの電力会社で基本となっている契約プランでは、使用料や時間帯など何を優先させるかを表したプラン名と、使用する契約アンペアの区分によって、同じ電力量を使用しても単位当たりの電気料金が異なります。
徳島をはじめとした四国エリア※では、この契約アンペアをベースとした契約ではなく、一定量の使用電力量が含まれた基本料金制度で一律です。ですが、一度に使用できる電力量の上限には、各建物や各世帯の設備側の事情で制約があります。
各建物に引き込まれている電柱からの電線には、近隣やその建物自体の設備設計などのために、引き込める電気の容量などが決まっています。
各戸にも電気が引き込まれて、コンセントやスイッチなどに分配される直前の位置には、漏電などを防ぐ目的で配電盤(=建物内電気設備)が取り付けられています。この中のブレーカーにアンペアの上限が設定されています。ブレーカーに記載されているアンペア数を超えた電流が流れると、ブレーカーが落ち、宅内の当該エリアや宅内全体の電気の流れが止まります。
四国エリアでは、このブレーカーなどの電気設備を更改するだけで、一度に利用できるアンペア数は大きくできます。電気工事店に対して調査と工事依頼が必要で、設置されている配電盤の交換や配線などを大きく変更することなくブレーカーのみを交換する場合は数千円の費用で済みます。一方、大きく変更する場合には、不動産会社や家主さんへの相談が必要です。
四国や西日本の一部以外のエリアでは、電力会社に契約アンペア数変更を申し出れば、その宅内で設備的に利用できる最大数までは契約アンペア数を大きくすることができます。
契約アンペア数の取り決めを電力会社などと結ぶ契約パターンでは、契約アンペア数を大きくすればブレーカーが落ちる頻度は少なくなるものの、同じ使用電力量に対する単価は高くなることが一般的です。
ご家庭で使用する、電化製品の節電機能や時間帯などを把握した後、無駄なく契約変更やブレーカー変更を行う方がリーズナブルです。
※関西電力・中国電力・四国電力・沖縄電力などでは、エリアによってはアンペア契約による料金制度がない場合もあります。その場合は電気使用量に応じた課金、契約となります。