南側建物無
建物の南側には建物が存在しないため、現在は日当たりと通風は良好という意味です
物件詳細での「南側建物無」表示には、いろいろな意味があります。文字通り、建物の南側に背の高い建物がないため日影面積が少なく日当たり良好で、通風良好という意味です。
ですが気にしておきたいポイントもあります。
南側建物無とあっても、建物がない理由は様々です。
その南側の土地が、用途変更がしづらい道路や道路予定地などの南側道路と表示されるものや、公共の公園、学校のグラウンドや設備下などが理由であれば、今後も建物がその位置に建つ可能性は非常に少なくなります。そのため、末永く現状の日当たりや通風が引き続き確保されやすい、という意味として捉えて良いでしょう。
現在使用されていない宅地やその他の空き地であれば、いつ誰かの手に渡り、住宅等が建設されるかわかりません。また、空き地の周辺にすでに多数の戸建て住宅や商店などがあったとしても、大型マンション開発などでは、これらをまとめた建物建設が行われるケースもあります。
農地などについても、特に都市化や市街地拡大が進む地域中心に、土地の用途を変更して住宅やマンションなどが急に立ち並ぶこともあります。隣接する南側が学校や病院敷地であっても、建物が老朽化していることなどを理由にした建て替えでは、敷地内に新たに建設されることも少なくないため、こちらも要注意です。
南側道路と書かれた物件なら、道路事情から、一般的にこれから先も末永くその位置には建物が建つ可能性が低いことを表します。ですが、南側建物無表示の場合には、十分に周辺環境を含めた調査をするのがおススメです。