防犯カメラ
建物に入館したり、玄関等に来た人物などを録画する装置です
女性の一人暮らしはもちろん、現在では家族連れも学生でも誰もがセキュリティの高い物件を求めています。
オートロック、集合郵便受け、セキュリティアラーム、機械警備や駆けつけサービス等が設置された物件が多くありますが、とくにこの十数年ほどは、防犯カメラが非常に充実した物件へのお問い合わせが増えています。
住居周りには、エクステリアもインテリアもさまざまな死角が存在します。
一時非常に件数が多く問題となっていた、空き巣のための侵入待ちや子供や女性などの怪我事件などでは、集合住宅の駐輪場やゴミ置き場、エレベーターや階段室など、避けたくても避けにくい状況がある死角が問題となっていました。
こういったところに防犯カメラが設置されているだけで、犯行の抑止力になるほか、犯行を立証する際にも大きく役立ちます。
特に最近はアパートマンションとも、インテリジェントタイプの防犯カメラも増えています。
インテリジェントタイプの中には、オートロックなど暗証番号や鍵などが必要な場所や廊下エレベーターで他人同士の顔が非常に近い位置にある、他人の背中に向けて肩より高い位置に腕を振りかぶっている等の動作が検出されると、カメラなどでの記録をしっかり撮るようにしたり、遠隔有人監視型警備に切り替えるなどの動作を行います。
万が一の事件時にも、カメラの首振りや警告音、フラッシュ光などを発してくれるタイプもあり、遠くから直前に犯行を抑止する効果も高いものとなっています。
防犯カメラは、犯人から見えないように取り付ける物も記録上大切ですが、犯人から見えるように取り付ける物も、犯罪者心理から言えば非常に効果がある設備です。
入居者にとっては、防犯カメラがどんな動きをしていようと、ほぼ気にする必要のない存在です。ですが、悪意を持って入館を試みる者にとっては、誰かに見られているかもしれない、映像に残ってしまうかもしれないといった可能性が高い物件のほうが、犯行場所として敬遠する傾向にあります。
防犯カメラ自体が空き巣などを取り押さえることはできませんが、防犯カメラがあることで空き巣などを抑止したり、犯行を思いとどまらせることは可能です。
エクステリアの玄関や扉廻り、廊下などを中心に、共有部と専有部入口に取り付ける物が多いため、原状回復の関係もあり、通常は入居者が個人で取り付けることはまれです。
各戸玄関ドア周りなどには、覗き穴を利用したピンホールカメラタイプや、ドアノブ周りに後付けする電子鍵等の中に超小型カメラ内蔵タイプで防犯カメラを兼ねたものなどが存在します。
インテリアに取り付ける際には、玄関周りの他、窓周りなどを中心に設置されている方が多いようです。
特に防犯関連グッズでは、小型の物中心に、後付け可能で取り外し時にもキズ一つ残らないというタイプも豊富です。ですがこういったタイプは、外から見てもわかりにくいものも多く、犯行抑止にはつながりにくいタイプもあります。
個人で設置するタイプのカメラの中には、IoT家電と連動しておりインターネットを介して、異常時などに自動で、室内の様子などをビデオや写真添付メールなどで、登録済みのスマホに送ってくれるものなどもあります。
猛暑が続く昨今、自宅に残してきたシルバー世代やペットの姿を定時確認するために、こうした自分で設置できるタイプの防犯カメラなどを活用されている世帯も非常に多くなっています。
存在感を示すための大型防犯カメラ場合、共有部に取り付けることが多いものですが、個人で取り付けることは難しい設備です。安全面に配慮したい方は、はじめから防犯カメラが各所にしっかり設置されている物件を選びたいものです。