下屋
建物の壁面途中に設けられている屋根のことです
建物の屋根には、建物の雨や熱をしのぐ主屋根(しゅやね、すやね)と呼ばれる屋根があります。多くの建物では、床面をほぼ覆えるように対応している屋根を主屋根と呼んでいます。
これとは別に、壁面から飛び出すように設置されており、主屋根より下に位置する屋根を下屋(げや)と呼んでいます。下屋根(げやね)、げや、さしかけ屋根、張り出し屋根(※厳密には屋根の形状を表し、下屋をさすわけではない)、庇屋根(ひさしやね)なども呼びます。
屋根から落ちてきた雨水などが建物壁面に直接あたることを防ぐ役割の他、強い照り返しや直射日光から建物内部を守る役割などを持っています。
瓦屋根の和風建築のものがよく知られていますが、旧街地区、商店街などでは、各家が同じ高さに下屋を設置することで見た目の統一感を表したり、看板の代わりに文字などを設置する役割などを持たせています。
とくに地面と床の高さ差が小さい物件では、外壁から雨が落ちる位置を遠ざけてくれるため1階室内の結露やカビを防ぎやすくしてくれるほか、ロフト物件などでは2階部分の涼しさをUPさせてくれます。
塀などについている場合、同様の機能の他、通行人や車両がぶつかることを防ぐために昔設けられた設備の名残であることなどもあります。賃貸戸建てで屋根メンテナンスを行う場合、主屋根と同時に下屋にも行う必要があります。
居住中の外構メンテナンスはオーナー負担の契約と入居者負担の契約がありますが、メンテナンスの時には注意しておきましょう。