ハンドシャワー
吐水口周りにある、ホースが伸びて手で持って使えるシャワーのことです
ハンドシャワーとは、吐水口にシャワーノズルやシャワーヘッドが付いており、このシャワーヘッド部分ごとホースなどで伸ばすことで、手で持って利用できるものを表します。可動型ヘッドなどとも呼びます。
昔はお風呂場周りのシャワーヘッドにだけ広く普及していましたが、現在では、キッチンシンクや、洗面化粧台、風呂場の浴槽カラン側、屋外スロップシンクなどをはじめとして、さまざまな水回りに設置されています。
ホース部分はストレートなゴムや樹脂製のタイプの他、ジャバラ式金属のタイプなどがあります。ホース部が蛇口周りに格納できるものは、スペースを有効利用できるうえ見た目もすっきりすることから、近年人気となっています。
他には、シャワーと普通の吐水口自体が別々に存在しており、切り替えや振替を行い水が利用できるタイプのものも出てきています。また、同じノズル内でストレーナーの形状などを変化させることで、1つのノズルなのに複数の水流が出てくるといったものなどもあります。
日本メーカー製品の比較的新しいシステムキッチンものでは、水はね防止に特殊な空気や水流を出すもの、特殊な電解水などをあわせて出してくれる、といった高機能タイプが数多く販売されています。また、洗剤などを混ぜて出してくれるタイプなども、国外製品などに存在しています。
ホースが無く伸ばせない、固定タイプシャワーノズルの製品もあり、キッチンシンクや洗面化粧台、風呂場などで見ることもできます。こちらはハンドシャワーではなく、固定シャワーや、単にシャワーなどと呼ばれます。
台所などでは、調理の都度頻繁に洗うことも多いシンク内を、隅々までたっぷりの水量で洗い流せるのが大きなメリット。屋外スロップシンクでは、水を無駄にせずにモップや靴などを洗い上げることもできます。
お風呂場のハンドシャワーでは、ボディ洗いに使うシャワーヘッドと、蛇口部シャワーヘッドを小さめタイプで兼用している物件も多く見られます。ボディ洗い側のホースを、掃除向けに長くする必要がないため、使いやすいのが利点です。お掃除などに使うための、小さめのハンドシャワーヘッドの方が吐水時水圧が高く、お風呂場の天井の隅々までをしっかり直接シャワー洗いができるなど、魅力たくさんです。
お風呂場ボディ洗い用シャワーや、洗面台での洗髪用シャワーヘッドがハンドシャワーとなっているタイプでは、壁面バーなどを使いさまざまな高さや角度で仮固定できるものが、ユニバーサルデザイン対応なども含め、近年人気です。