パーゴラ
軒先や玄関、庭に設置する木材などで組んだ、棚のことです
パーゴラとはもともと、軒先や玄関、庭に設置する木材やアルミなどで組んだ棚のことです。雨を避ける目的ではなく、つる植物などを絡ませて日陰をつくったり、グリーンカーテンの蒸散効果による冷却と美観を求めるためのものが本来の姿です。
日本では藤棚や、蔦・つる薔薇・ひょうたんなどのための棚が有名で、日陰棚(ひかげだな)、蔓棚(つる)、緑廊(りょくろ)などとも呼ばれます。
海外では、ぶどう棚やつる薔薇・ハニーサックル他のための棚が有名で、とくに緑を這わせる必要はありません。
日本では、焼杉や竹でできた格子型やレールの枕木を上に掲げたような幅狭で直線的なデザインのものが一般的です。一方海外では、ドーム型や立ち上がり型、上部と壁面部分ともにはしご型など様々なデザインを施したものがあり、一部屋程度のサイズのものなどが古くから多数見られます。
公園や庭に設置されたものは散策路の屋根やバーベキュースペースや多目的の東屋のように使われることも多く、自宅の窓などに接したタイプは休憩スペースや屋外の接客スペースのようにも利用されています。
建築用語でパーゴラとは、テラスの上に設置された棚のことを指すほか、そこから派生してテラスの上にかける屋根や壁をまとめた製品を指すこともあります。
よく似たタイプでラティスやトレリスといった言葉もあります。ラティスやトレリスは本来、格子状のものを表します。フェンスや棚、自立性壁面でスノコやルーバーのようなタイプがあり、緑を這わせたり、単にそのまま設置するタイプなどがあります。また、そのラティスやトレリスを設置するための枠や柱も、日本に限って言えばラティスやトレリスと読んで販売しています。
まとめてわかりやすく言えば、木材格子などからテラスとルーフや壁面全体、またはそれらパーツをまとめて、日本ではパーゴラと呼ぶことがあるということです。