健生石井クリニック

徳島市に隣接している石井町、田園が広がるのどかな環境に囲まれた、徳島健康生協のセンター病院です。徳島健康生協の組合員と、その家族のための医療機関です。定期的な通院を行う場合は、健康生協への加入が求められることがあります。

1000円からの出資金を出すことで、健康生協に加入することができますよ。出資金は病院や診療所などの施設や建物のほか、医療機器を充実させるために使われ、脱退の際には出資金の払い戻しが可能です。

住み慣れたまちで、安心と共感のある医療と介護を提供することを理念として掲げ、地域に根差す医療機関として親しまれています。

2009年に1階を診療所と通所リハビリテーションのスペース、2階の入院病棟を「健生石井老健うぐいす」へとリニューアルされました。保健や医療だけでなく、地域のニーズに沿って変革をし介護にも力を入れています。

診療所では内科や消化器科のほか、肝臓内科の診療を行っています。消化器と肝臓を専門とする内科医と、循環器とインターベンションを専門とする内科医が在籍しています。

また予防接種のほか、日帰りの人間ドックやがんの検診も受け付けています。専門外来として消化器外来を設置しており、胃の内視鏡検査も行っています。

胃内視鏡検査では、ファイバースコープや電子スコープで消化器の粘膜を確認します。患部を直接観察することで、病巣の位置や大きさ、形状や色調なども観察することが可能になり、炎症や潰瘍などに気づく確率が高くなります。特に早期胃がんの発見に有効だそうです。

胃内視鏡検査は、麻酔などの処置をしたうえで内視鏡を鼻か口から入れていきます。ベテランの医師が、痛みや苦しさに考慮した検査を行ってくれますよ。

徳島県は肝臓がんの死亡率が高いこともあり、「都道府県における肝炎検査後肝疾患診療体制に関するガイドライン」に基づいた専門医療機関の選定が行われています。こちらのクリニックは徳島県の「肝疾患専門医療機関」に指定されています。

肝臓がんの原因としてB型肝炎やC型肝炎があがりますが、徳島県では「緊急肝炎ウイルス検査事業」に取り組んでおり、こちらの病院でも肝炎ウイルス検査を受け付けています。

B型肝炎やC型肝炎は自覚症状が少なく、気づかないうちに状態が悪化することがあるため、感染の早期発見と適切な治療が大切です。B型肝炎とC型肝炎のウイルス検査は、無料で実施されています。

飲酒や暴飲暴食などの生活習慣も肝臓がんの原因にあげられます。クリニックでは、肝臓外来として肝臓病に関するどんな相談も受け付けているので、自覚症状のある方や、肝機能検査の異常が確認された方は早いクリニック受診をお勧めします。

1階にある通所リハビリテーションの施設は、普段自宅で過ごされている方が、リハビリのほか、レクリエーションなど利用者同士ふれあう場として機能しています。送迎も可能で、入浴ができる日も設定されていますよ。

2階の「健生石井老健うぐいす」は、入所定員が30人以下の小規模な環境で、アットホームな雰囲気の施設です。病院に入院して治療を終えた方や、自宅から療養の場を移す必要のある方が、介護認定を受けて入所しています。リハビリにも力を入れており、理学療法士と作業療法士が個別のニーズに対応しています。

レクリエーション活動として、臨床美術クラブによるサークル活動も行われていますよ。臨床美術士の指導や助言の下、さまざまな美術活動を行うもので、利用者はアートを楽しみながら手指のリハビリに取り組める活動です。

月に1回のペースで歯科衛生士による口腔ケアや、言語聴覚士による摂食や嚥下の確認や言語療法も行われています。退所後も1階にある通所リハビリなどを利用することで、その後の生活も継続的なフォローが望めます。