バッティング
内見予約スケジュールが重なったり、物件に誤って複数の契約者をつけてしまうことです
不動産業界でも、現在は非常に小さな不動産会社に至るまで、お部屋探しの情報提供の他、契約実務などの面でもIT化が進んでいます。
現代ではインターネットが広く普及し、不動産業者からも入居希望者からも見られるようになりました。不特定多数の環境から閲覧や問い合わせ、申し込み等ができるようになったことで、物件の内見予約や申し込みが重なってしまう事があります。
これを不動産業界用語でバッティングと呼んでいます。不動産管理会社や、仲介業者が使用する業界用語です。
通常、不動産会社が1社だけその物件を取り扱っている場合、1つの物件、同じ時間帯に対しては1人のお客様しか内見などを案内しません。(とはいえ、中には複数のお客様を同時に内見させ、その中の1人だけが契約できると説明しているところも全くないわけではないのですが)ですが現在は、1物件でも複数の不動産業者が同時に入居者の募集をかけています。
内見予約であれば同時に内見を行うか、1人目が終わってから内見すればよいことですが、誤って同じ居室に複数の契約希望者、申込者が重なってしまった場合も存在します。その場合は、関係する不動産会社が双方で代替物件などを探して、最終的な調整を行います。
ちなみにバッティングの由来ですが、もともと英語の「頭突き、角の突合せ」などを意味するbutt - buttingからきている和製英語で、数十年ほど前までは、予約スケジュールなどが重なっていることを指すビジネス用語でした。ホテルでいう、ダブルブッキングのような感覚です。
ちなみに英語では、現在でもこの意味でバッティングと使用しても、全く通用しないため、注意しましょう。