クラック(ひび割れ)
コンクリートや石材、タイル目地等にできたひび割れや隙間のこと
ひび割れたコンクリート
クラックとは、建物外壁や基礎、エクステリア、水回り等を中心として、コンクリートや石材、土、タイル目地、陶磁器、ガラス等の割れやすい素材にできた、ひび割れや隙間のことを指します。英語で、裂け目や割れ目を意味するcrackや、亀裂や粗砕を意味するcrackingに由来しています。
建物自体だけではなく、地面や、洗面台や便器などに生じたひびや割れの時にもクラックやクラッキングが使われることがあります。
特に、モルタル塗り部分やコンクリートで作られた部分などには、経年劣化から周囲の日常的な交通等による振動、地震や、建物のある周辺地面の陥没や崩れ、強風による柱のねじれといった影響を受け、非常に多くクラックが発生します。
このクラック、建物の内部材を経由して発生することが多い強度や構造自体にひどく影響を及ぼす「クラッキング」「構造クラック」から、あまり影響がないほど小さい「チェッキング」「ヘアクラック」など、様々なものが存在します。
地震や極端な地形変化等の影響がない場合、クラッキングや構造クラックの大部分は、なにかしらの設計施工上の欠陥が原因のことも少なくありません。
もし、現在お住まいの物件にクラックが発生したとしても、それが危険や建物の価値の変化につながるのかについては、建築建設のプロでなければなかなか判断が難しいものがあります。
とくに地震や台風、大風や大雨などのあとに、建物のゆがみ軋みや歩行時の床が浮いたような感じ、すきまや水漏れなどがみられたら、クラックが関連している可能性もあります。またクラックができてから、急激にそれが広がるようなケースも多々あります。