ボイド
コンクリートや建材の間にできた隙間や施工時に作られる貫通穴のこと
解放感のある吹き抜け
ボイドとは、建築建設や不動産用語でよく使われるもので、さまざまな隙間や片寄りのことや、何かの取りつけ用としてコンクリート等の施工時に作られる穴や空間のことを指しています。もともとは、英語のVoidからきており、空っぽや何もないという意味です。
建築や不動産では、後者のデザイン上や機能上の目的のために、あえて意識してつくられた構造物などが存在しない、部分的に抜けている空間のことを、主に表します。
たとえば、吹き抜けは本来あるべき床が無いためボイドの一種であり、最近多い最上階バルコニールームは壁があっても屋根が無いためボイドの一種の場合もあります。また、コンクリートを施工する際に、エアコンダクトや換気口、配線用や雨水排水のための貫通穴などをつくることがあります。
この部分をボイドと呼び、この穴をつくるための建築部材をボイド管と呼びます。
またこれとは別に、建築建設などの施工業者がよく使う表現に、建物の隙間やコンクリート面等の隙間や、施工時の片寄りなどを指してボイドということもありますが、ボイド管などと言葉が混同されやすく近年あまり見られなくなりました。
この場合は、意識してつくったものではない時に使われることが多いようです。ちなみに、建築建設関連ではひび割れはクラック、隙間はスペースといいます。
またニッチという場合には、飾り棚や収納用途としてあえて作られたものか、構造上生まれてしまった壁のくぼみを表し、あとからキズや偶発的にできた破壊箇所などは含まれません。