ガラスパネル壁
大型のガラスを、壁面材として使う壁のことです
大型の公共施設から、駅舎や公衆トイレ、交番などをはじめとして、この20年ほど、ガラスを建物の外壁や内部の壁面として利用している建物が増えました。
こうした流れと、ガラスによる新しい景観などが広く受け入れられた影響もあり、一般の住宅でもさまざまな箇所に、大型のガラスを壁として設置した物件が増えています。
ガラスは高額なうえ、輸送時破損などのトラブルが多く、一部交換などを各到着地で行うことも多いため、各国とも自国の規格品を優先的に使うことが多い建築材料です。日本の場合、建材として利用するためのガラスの内、ビルなどフレームがしっかりした建物とは異なる一般住宅用としてのバリエーションが爆発的に増えたのがこの30年ほどのことです。
近年は特に、さまざまな「新しいガラス」を使った住宅物件が増えています。その中にあるのが、ガラスパネル壁で、ガラス壁とも呼ばれています。
さまざまな機能とバリエーションのものがありますが、近年人気なのが、通常の間仕切り壁のある位置に、大型の鏡やガラスを使って部屋を明るく広く見せるものです。カウンターキッチンの居間側など、水回りの一部をガラス壁やついたてのようにして、水はねやにおい漏れを防ぐものです。
ご存じのようにガラスは、通常のクロス貼りやペンキ塗装、しっくいや珪藻土壁に比較して、一度付着した汚れの掃除が非常に行いやすいもの。さらに着色方法や表面仕上げ次第ではキズなども付きにくいため、いつまでも施工したままの美しさが保てます。
最近は割れにくい特殊なガラスなどもあり、同じ理由で、屋内だけではなく屋外スペースの玄関や外壁にも、ガラスパネルが利用されている住宅物件も多数見られるようになりました。
注意したいのは、それぞれのガラスの素材。外から見てもわかりにくいのですが、小さな衝撃で割れやすいものや、使用できる高温環境や清掃等条件にかなり制約のある耐熱ガラスなど特殊な機能性ガラスも存在します。
ですが設置されていれば、そのほとんどはお掃除ラクラクで、何より見た目もおしゃれと言えます。様々なタイプのインテリアと相性抜群なのも、人気のある点です。