ガスの圧力
一定の圧力でガスが送られてこなければガス器具の故障やトラブルの元になる事もあります
電気などとは異なり、普段は、ガス漏れがあるか無いか程度のこと以外は、あまり使用料など考える機会が少なく利用しているのがガスです。ですが、ガスは、一定の圧力で各戸の器具まで届かなければ、正常にガス器具が動作できません。
ガスの圧力を計る単位は、パスカル(Pa)です。これは、1平方メートルあたり1N(ニュートン)の圧力がかかるということを表しています。例えば、都市ガス13Aは1.0〜2.5KPa、LPガスは2.3〜3.3KPaで使用されています。
場合によってはガスがうまく届かないことが不完全燃焼や、機材の故障などにつながることがあります。
現在のガス設備の内、都市ガスは、ガスホルダーという巨大なガスタンクから高圧で順に工場などに送られてきた後、商業施設や各家庭には途中調整されて、低圧ガスとして送られて使用されます。このガス圧が、ご家庭などのガス器具に到着することがあります。定められた一定の値以下に下がると、燃焼中の機材内に燃料がうまくひろがらずに機械が故障したり、その動作不良の為に酸素が足りなくなったりすることもあります。
通常は、ガス開栓時にガス事業者や、そこから委託を受けた正規のガス開栓を行う事業者などが、各ガス器具のある場所をすべて確認し、ガス圧力を計測し、適切な値になるよう調整してくれます。その後も、法定点検として、各ガス事業者で4年に1回以上、利用者のご家庭の設備に出向いてガス設備定期保安点検を実施しています。
これ以外の時で、ガス利用中にいつもとちがうニオイや空気、炎の色の違いなどを感じたら、現在利用中のガス会社に確認してみましょう。