DINKS向け物件
共働きで子供の居ない世帯向けの物件のことです
DINKS向け物件とは、共働きで子供の居ない世帯にとくに便利な特徴を備えた不動産物件のことです。
もともとDINKSは、女性の権利や雇用進出が多かった欧米で先に数を増やした家族形態で、「Double Income No Kids」を表します。すなわち、共働きで男女ともに収入がありながら、子供がいないあるいは意識して子供を持たない夫婦そのものです。さらには、彼らのライフスタイル指向などを表しています。
通常のマンションや住宅物件デザインでは、家族のライフサイクルの中でも、子供の存在が中心となります。子供が生まれ、育ち、思春期を過ごすといった、育ての場としての間取りとなるのが主流である傾向です。
子供の数だけ子供部屋用の個室スペースを確保した結果、世帯の本来の中心である夫婦のためのスペースは、置き去りにされがちでもありました。
これに対しDINKS向け物件は、夫婦2人を中心に据えた間取りとなっています。それぞれが寛げ、時には個を優先させて過ごせるような、W寝室やW書斎といった間取り、2人そろって身支度が行えるWボウルの洗面台など、機能を充実させているものが多く見られます。
また共働きで世帯収入が多いことから、建物設備が充実した高級物件なども多く、趣味などを優先させたデザイン性の高いものも豊富です。子育てのための落ち着いた立地指向とは逆で、毎日の通勤や外食などに便利な、繁華街や駅近を優先させた繁華街物件や都心物件なども沢山あります。
シンプルな暮らしを求めるDINKS世帯では、職住近接で都心の職場に近い物件も人気があります。独り暮らし向け物件程度の面積で、デザインなどにこだわったタイプの、個性派DINKS物件などもあります。
所帯を構えお子さんを持つことを想定して、二人で新生活をスタートさせる新婚向け物件では、静かな環境にコンパクトで空間共有型の家屋デザイン、かつリーズナブルな家賃の物件が多く、DINKS物件とは特徴が違います。夫婦向け物件といっても、住まいの設計はかなりの違いがみられます。