避難ハッチ
ベランダや廊下などの床部に取り付けられた、マンホール型の避難器具取付具と扉を兼ねた設備です
避難ハッチとは、緊急時避難路となっているベランダや廊下、屋内突き当りの部屋の床部などに取り付けられることが多い、金属マンホール型の設備です。
角形マンホールのタイプが多く、避難器具であるはしごやリフトなどの取付具や組み込み型はしご等の機能がある他、緊急時以外には床部に空いた角形の穴をふさぐ扉の役目を持っています。比較的新しい設備であれば、定められた手順でしっかりと蓋をひらくだけで、自動的に避難器具が展開されます。
普段は強風などがあっても扉がバタバタしないようラッチが取り付けられており、設置されている場所ではその上に物を置いたりすることは常に厳禁。
通常の雨量では水が周囲に流れ出すことが無いようある程度密閉されています。ですが、大雨や落ち葉の季節などにはこのラッチ部がうまく働かず、扉がバタついたり水が予期せぬ方向に漏れたりといったことも良く起こります。
また、ベランダにべたつく排水が長くあったり、強い直射日光にさらされやすいといったことが長く続くと、この避難ハッチ自体が開かなくなることもあります。
集合住宅など定められた防災設備点検が必要な物件では、この避難ハッチなどを定期点検することもあります。
機能上、誰が見てもわかりやすいよう、黄色など派手な色の大型ステッカーが貼られていますが、エクステリアのデザイン上マッチしないからと言ってこれらを剥がしてはいけません。いざというときに備えて、避難ハッチに記載されている説明書きなどを読んでおきましょう。