網入りガラス
厚手のガラス内に金属線を封入したもので、防火延焼防止などに役立つものです
網入りガラス(あみいりがらす)とは、防火設備用ガラス、防火用ガラス、ワイヤー入りガラス、線入りガラスとも呼ばれるものです。火災により炎が発生しても、割れたガラスが周囲に飛散することを防ぎ、炎が周辺から延焼することなどを防ぐ機能が備わっています。
外から室内が見えないすりガラスや、模様入りガラスタイプと、透明平板で外の風景が見やすいタイプがあります。
中でも、ワイヤーがひし形に組まれたヒシガラスや縦横に井桁に組まれたクロスワイヤータイプは、建設省告示1360号で規定されている、防火設備用ガラスとして、延焼の恐れがある場所などに広く利用されています。
もともと防火設備用として作られ使用されてきましたが、外からは見えにくいタイプは在室状況などがわかりにくいことも特徴です。また、割ったガラスが飛び散らないことで内部への侵入がしづらくなるという噂もあり、防犯ガラスとして選択したといった建主さんなども多くあります。
ですが窓からの侵入犯の場合、割れたガラスの音が周りに聞こえにくい、ワイヤーがあっても細い工具などを使い窓のクレセント錠を直接開けて侵入するといった犯行の特徴から、防犯効果部分では問題があるといった声も聞かれます。