クレセント
引き戸や引き違いサッシ、上げ下げ窓などに取り付ける三日月形の簡易錠、締め金具のことです
窓の鍵の定番です
クレセントとは、引き戸や引き違いサッシ、上げ下げ窓などに取り付ける、三日月のような形をした簡易錠、締め金具のことです。
英語の三日月であるcrescent(くれっせんと)が語源で、フランスの朝食パンの定番であるcroissant(くろわっさん)とも同じ語源です。
窓の中心部でフレーム同士が接する部分に取り付ける物で、片側のフレームについている爪に、もう片側の三日月形・半分のおわん型をした金具を噛合わせることで、窓自体が開閉できないようにします。
サッシ窓やサッシタイプの引き戸の普及とともに、それ以前の閂やチェーンによる締め具に置き換わって日本全国に急激に普及しました。
当初は、カギとしても非常に優秀とされてきましたが、ガラスさえ割ってしまえば、外からでも比較的容易に窓自体が開けやすくなるという弱みがありました。現在は、このクレセント部分にさらに特殊な操作が必要な鍵付きクレセントや、ダイヤル錠付クレセントなども存在します。
また、クレセント錠1か所しか鍵がないタイプの窓や引き戸については、窓フレームの上や下、左右端などの部分にも鍵や補助錠を取り付けることが防犯上非常に有効だとされています。
突っ張りタイプネジ式の鍵など、窓枠にもガラスにも傷をつけない補助錠は種類も豊富に販売されており、100円ショップなどにもたくさんの商品が並んでいます。
留守がちなご家庭や、普段あまり利用しないお部屋があるお宅などでは、こういった補助錠を利用される事で安心につながるかもしれません。