シーリング
不動産関連では【1】天井【2】水回りや外構のコーキング等の充填処理【3】天井照明取り付け部のシーリングローゼットのことです
シーリングは、不動産関連ではいくつかの意味があり、【1】天井【2】水回りや外構の隙間をなくすためのコーキングや防水シート、金属テープ処理等の充填や表面処理【3】天井照明取り付け部のシーリング/ローゼットのことをそれぞれ表します。
1つ目の天井の意味では、掘り込み天井や、全面ガラス天井など、形状や材質を問わずに使われています。シーリングファンは天井扇、シーリングランプやシーリングライトは天井照明を、天井付近から降りてくるプロジェクター用スクリーンを、シーリングスクリーンなどと呼んでいます。英語でいうCeilingです。
2つ目の水回りや空調ダクト、建物外壁や屋根など、外構の隙間をなくすための各種の処理では、隙間を埋める材料をシール材と呼んでおり、中に埋めこんでしまうコーキング剤や樹脂フォームがよく知られるところです。また、表面側だけ隙間を埋める防水シートや金属テープ、樹脂テープなどの貼り付けも同じくシール材などと呼んでいます。こちらは英語でいうsealからきています。建築用の規格では、JIS A 5758にシーリング材の規定があります。
ちなみに、広く日本で呼ばれるコーキングですが、戦後すぐに輸入された油性コーキング剤のCaulkからきている名称で、建築用はかつてJIS A 5751で規定されていました。和製英語ではなく、英語でも通じる単語です。
3つ目の天井に設置される電気配線用の設備〜天井照明を取り付け、落ちないように引っ掛けながら電線を経由して電気を供給してくれる差込口は、シーリング/ローゼット等の名称で各種呼ばれています。この名称は、天井に設置するパーツであることから、1つ目の天井を由来として付けられています。