土足
外で使用している靴履きのまま室内を使用するということです
土足(どそく)とは、外で使用している靴履きのまま、室内を使用するということです。土足利用等とも呼ばれ、これを禁止する言葉として、土足禁止(どそくきんし)、土足厳禁(どそくげんきん)などがあります。
日本の場合、古くから宅内では履き物を脱ぎ裸足で生活するのがルールでした。そのため他国とは異なり、現代建築で使われている建材でも、もともと裸足やスリッパ利用など、足そのものややわらかな履き物での使用を想定した建材が一般的です。
トイレのクッションフロアやオフィスと同じように見えるフローリングも、実は店舗やオフィスなどで使われる建材は、靴での室内利用に耐えられるよう特殊な硬度や仕上げのものとして販売されており、価格や品質が異なっています。
そういった日本ならではの事情もあり、日本の賃貸住宅では、よほどの断り書きや特約がない限り、土足利用は厳禁です。通常は契約書に項目として土足厳禁が記載されていますが、もし土足利用で床やその他にキズや汚れができてしまった場合、退去時にはクリーニング費用や取替メンテナンス費用が請求されます。
どうしても靴履きで生活したいという場合には、事前に管理会社や大家さんに確認したうえで、床全面や壁の下部などに別の建材を取り外し可能なように設置し、もとの建材を養生した状態で使用することになります。一般的には、床材の上にカーペットやクッションフロアをテープで隙間なく敷き詰めたり、腰壁の高さまでキズなく脱着可能な壁紙や壁材などを貼り付ける養生作業を行います。
引っ越しの直後にこれらの養生作業だけは先に行っておけば、ペットやお子さんのいたずら書きが気になるお宅でも、傷や汚れを気にせずに暮らすことができます。