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引っ越し難民

引越し時期が集中することで家財の運搬や交通他の面で引っ越しが困難になる問題です

人手不足による引っ越し難民は社会問題に
人手不足による引っ越し難民は社会問題に

引っ越し難民とは、希望通りの日程で引っ越しに伴う家財等が運べなかったり、本人や家族が移動できないという社会問題のことです。

日本の場合、特に年度の変わり目である3月から4月にかけてが、進学や就職、転勤のメインシーズン。中でも3月の引越し件数は、通常の約2倍にもなります。学校や官舎社宅などが集中しているエリアでは、それをはるかに上回る、混雑ぶりとなります。

引っ越し希望の方が3月に入った直後に引っ越し業者に問い合わせをしても、最短で荷物の運び出しがお願いできるのは4月の第一週終わり、ということだってあるのです。

とくに引越しの中でも、家財運搬を中心とした業者への外注に関しては、業者自体の車両不足や、トラック運転手や作業員の不足、コンテナなどの資材不足等が問題となります。また、搬出後に目的地まで運ぶ幹線ルートの輸送手段がすでにふさがっていることや、輸送待ちのために倉庫がふさがっていることなども挙げられます。

こういった場合、業者に引っ越しを依頼せず、仕方なく自分で行う、という方もあります。ですがこんな時には、レンタカーなどが不足して全く借りられない、という場合もあります。

近距離の引っ越しに関しては、自前のワンボックスカーなどで運んだり、小さな地元運送店を利用するといった方法であれば、夜間など通常の運送業者が対応しない時間帯を中心に、搬入搬出を受け付けてくれるところもあります。

遠距離に関しては、大手であっても搬出時間をずらして夜間や早朝にし、かつコンテナごと借りて輸送する、というタイプの契約にすることで、受付けてもらえる場合があります。また、繁忙期の中でも1-2週間前であれば、搬出と家財預かりを含めた輸送スケジュールを立てて貰えることがあり、遠距離であっても自分で荷物を出して数週間後に新居で受け取れる、といった方法もあります。

こういった場合、お引越し先では数週間ホテル住まいをしたり、寝袋生活となったりする方もあります。

引っ越し業者にこれらの手配もできないほど混みあっている場合には、単身者向けなどの小さな引っ越しパックや路線混載便、宅配便などを組み合わせ、出来るだけ安く輸送ができるように手配することになります。

自らでは上げ下ろしできない大型家財などだけを手配して、コンテナスペースなどに空きがあれば、そこに段ボールを詰め込みます。それでも残った家財入り段ボールは、自前で運搬する、という方もあります。

保険金額などがかかる家財が多い方は、大型家財や特殊家財だけを運んでもらう、といった方法でかなりの節約となる方もあります。

引っ越し業者しか持たない企業ではなく、運送会社ベースの引っ越し相談では、これらの組み合わせによって、最も安い料金体系でかつ最も早い方法などをアレンジしてもらえることもあります。

また、ここで気を付けておきたいのが、搬入搬出時の建物内での混雑です。

官舎や社宅など、複数の世帯が一度に大量の段ボールをやり取りする際には、各世帯の作業員同士が手伝ったりといった姿もよく見かけます。この時に、荷物の取違や、通路がふさがった状態で指定の時間内に搬入搬出や車両やリフト車の横付けができず、改めての夜間作業になったり延長料金が発生した、というケースは非常に多く見かけられます。

どうしても時間内に作業を終わらせるために、建物前に荷物一切を積み上げて終了、となったケースなどもよく見かけます。

官舎や社宅の場合、管理人がある時には、この搬入搬出手続きについて事前調整などを行ってくれる場合もあります。建物管理人や一般の賃貸住宅では、不動産管理会社等に、あらかじめ搬出搬入スケジュールなどについて確認しておくとよいでしょう。

また、多くの官公庁や企業物件では、物件自体に空きがある場合、荷物の搬出搬入について1月程度の猶予期間を設けてくれていることもあります。家賃などはWで発生することもありますが、どうしても引っ越し業者手配ができない場合、物件管理者に相談してみましょう。

自らが長距離を移動する際の交通機関に関しては、引っ越しが決まったらできるだけ早く確保しておかなければなりません。どうしても数席しか空きが無かったという場合、勤務や学校のある本人だけが先に移動し、家族は普通列車などで移動するということもままあります。

転入先での公立学校等の手続きがある場合、地域によっても差はありますが、出来るだけ3月31日、4月1日や2日付などで手続きを済ませておく方がよいでしょう。詳しくは、転入先学校や教育委員会などで確認できます。

2020年は、国の各省庁も「引っ越し難民」化を防ぐため、2月-6月あたりに分散して、人事異動と転勤などを行ってきました。2021年は呼びかけだけとなりましたが、転勤世帯の費用や負担がかなり軽減されたことが話題となりました。

お引越しの料金は、実は荷物量や距離、引っ越し日だけではなく、予約日によってもかなり異なってきます。

少しでもリーズナブルかつ安心してお引越しをしたいなら、できるだけ早めに引越し業者を予約したり、搬出搬入時期をずらすなどの対策を考えると良いかもしれません。お引っ越しの日程や引越し屋さん探しでお困りの場合には、ハウスマイルにどうぞお気軽にご相談くださいませ!

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