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機械式駐車場

出入部や格納場所を器材化することで、スペース効率を最大限に生かした駐車場のことです

機械式駐車場とは、駐車場の出入り口や格納場所そのもののスペースが限られている場合、リフトや車両回転台のターンテーブル、立体型格納スペースなどの機材を設置して、収容台数を増やしたタイプの駐車場の総称です。

大型エレベーター型や小型リフト型など、電力を使ったものが一般的ですが、中にはハンドルと滑車を使ったタイプやウインチを使った手動タイプなども存在します。

大きな設備では、全体が巨大な観覧車のようなタイプで、1基あたり数十台から数百台格納可能といったものがあります。これらはタワー式立体駐車場やリフト式、エレベーター式等とも呼ばれて広く知られており、都市部などの非常に敷地の狭い場所に見られます。

また、大手自動車メーカーの駐車場等の中には、ターンテーブル等の装置から蚊取り線香のようなスパイラルで立体らせん型の格納室を持つものもあります。大型のものでは、これらをはるかにしのぐ格納台数とスペース効率を確保しています。

小さな設備では、1台分の駐車スペースに車を止めた後、リフトで上に持ち上げるか地下に格納します。そして、平面部分にもう1台駐車できるタイプなど、様々なタイプのものが存在しています。

どういったタイプであれ、狭い日本の土地利用の悩みを解決すべく生まれたものです。省スペースでたくさんの車両を駐車できる、車両を格納している場所の上下いずれかが別な用途に使える、車両を出し入れするときに大きなスペースを必要としない、といった、いずれかの目的にかなった設備ばかりです。

半面、機械式駐車場では一度機械操作を経由するために、車の出し入れに時間がかかる、駐車場設備が故障したり停電などの場合には車の出し入れができない、といった注意点が有ります。格納場所であるリフトなどのサイズに制限がある為、収容可能な車サイズにも制限があります。

また、2台組タイプの機械式などをはじめとして、下段の車両を一度装置外に動かさなければ上段車輛の出し入れができないため、カギを常時管理人などに預けておく必要がある、などの手間やデメリットもあります。

また屋外設置のリフト式タイプの中には、大型台風などの強風で装置自体が倒れたり、上に載っていた車両が吹き飛んだりと、車両が使い物にならなくなるといった被害もあります。大雨などの際には、駐車場設備が冠水し、その復旧までの間車両を取り出すことができない、といったニュースなども近年数多く見られました。

ですが、駐車場としては、1つの土地を複数車で使用するため土地使用料としては安価に済みます。そして、駐車時操作での手間数分などを考慮して、平面駐車場に比べて利用料が安価に設定される場合もあります。

契約の前には、近隣相場、利便性、トラブル時の代替利用方法などをしっかりと比較検討しておきましょう。

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