タイル貼り
陶磁器で焼き上げたタイルを貼り付けた屋内外スタイルです
最近はシンプルなスタイルの物件が増えており、屋内外ともに、樹脂系素材壁やサイディングなどの建物が増えています。ですが、本物の素材で装飾されている空間は、クラシカルなデザインなら重厚感が、現代モダンスタイルならナチュラルに、場になじみ、見た目の上でもおしゃれに決まります。
詳細にタイル貼りと記載がある場合は、その場所にタイルが貼られているということです。
タイルは、貼り付けることができる場所ごとに、外装タイル、内装タイル、内装床タイル、インテリアウォール向けタイル、外装ウォール向けタイルなど大きく分かれています。また最近は、アクセントタイルや内装向けに、樹脂製のタイルや、軽いレンガ風の薄いタイルなども、多数存在しています。
この用途中の製品でも、素材の膨張率が寒冷地や直射日光の強い土地条件にマッチするかどうかで、施工できるかどうかが異なってきます。
建物外構の床部分なら、硬く焼締めた陶磁器タイルが、壁面には、陶器や磁気などのタイルを使っている物件が多数見られます。キズや退色防止のため、厚い釉薬のタイルや、天然石をベースにしたタイルなども多数販売されています。半円のスペイン瓦と相性が良いレンガ風タイルなどもあり、とくに床面などに施工する際には、しみこみ防止の為に表面にガラス等をコートして使う場合などもあります。
暖炉などの周りには、通常、厚手のタイルや、煉瓦土・天然石などをベースにした焼き締めタイルや耐熱タイルなどを使用します。風呂場やトイレなど水回りなら、陶器やガラスなどのタイルが多く使われており、日本では大正期にはすでに使われていた、砂利のようにランダムな円形からなるタイルは、いまは希少でレトロな存在ともなっています。
タイル貼り物件は、素材次第ではお掃除もらくらくで、目地がきっちりあるだけで視覚的にはいつも周辺がきれいな印象にも見せてくれます。とくにお風呂場では、使用後こまめに石鹸落としやカビ取りを行っておくだけで、いつもぴかぴかで新築時のまま過ごせることなど、樹脂製の浴室環境にはない美観も魅力です。
タイルはお家のあらゆる場所を、おしゃれなハイクラス物件に見せてくれるもの。ですが、施工してから年数がたつと、建物のゆがみやモルタル質の変化などから、台風や地震などでタイルが剥がれ落ちたりといった問題が起こる場合もあります。
内見時などに、タイルや目地の汚れや傷、タイル面やその他壁面の浮や変形をしっかりと確認しておきましょう。