軽量シャッター
薄いアルミやステンレス、鉄板や管を組み合わせたシャッターのことです
軽量シャッターとは、薄いアルミ板やステンレス板、スチール板や、これらの素材の管を組み合わせたシャッターのことです。
昔から全国で、このタイプのなかでも金属板を組み合わせた各種軽量シャッターが非常に多く普及しており、車庫や商店のガラス面周りなどに広く見ることができます。このタイプは、すでに日本国内で100年にわたって使用されてきているものです。
またこの鉄板タイプでは、上下に開閉する上部ロール巻き上げ型の物が一般的で、同じ鉄板タイプを横型にした横引き軽量シャッターなども存在します。
高級店などを中心に、閉店時にも見た目やショーウインドーを利用する場所では、パイプを組み合わせることで視野の障害物をできるだけ少なくしながら外から広く、内部を見せるためのグリルシャッターも普及しています。これも、軽量シャッターの1種です。
軽量シャッターは、表面に塗装や樹脂コート、防錆加工などを施されているものも多く、中には防火シャッターとして使用できるタイプもあります。
また、手動での開閉の他、リモコンやスイッチによる電動タイプもあり、営業開始終了時や車での移動時などにシームレスに対応可能です。
台風など強い風が吹く時には、しっかりとシャッターを閉め切っていても、強風などで変形することもあります。またグリルシャッターでは、隙間から飛散物が飛び込み、ガラスなどが破損することもあります。スキー場などで使用する、ポリエチレンのオレンジネットなどを併用すると、比較的シャッターやドア周りの破損は防ぎやすくなります。
激しい凍結地や降雪地で利用する際には、特に上部巻き上げ型のもので、開閉ができなくなることもあります。冷え込みがピークとなる夜間に一旦開閉を行うほか、モーターや電気配線などがない部分をヒーターや夜間に入れた熱湯で溶かす方法などがよく利用されています。
極寒冷地の真冬では、車両を屋外に出し、ボンネットと車体下に古毛布を敷き詰めて、車庫とシャッターを使用しないという策がよくとられています。
シャッターのレールやシャッター自体の素材には金属の物が多いため、融雪剤使用は腐食の原因となる事などに注意が必要です。