移住
これまで住んでいた生活の本拠地を、別の場所に移すことです
移住(いじゅう)とは、これまで住んでいた生活の本拠地を、別の場所に移すことです。
とくに法的に定められた定義などはない、とされていますが、住民票などによると、同じ市町村の中での転居を「移動や異動」と呼び、ほかの市町村との間の転居を「転入や転出」と呼んでいます。そのため、これらに対して「移住」という場合は、それよりは遠くの市町村や遠くの国に移る事や、まったく地縁のないところに転居する事などを指して使うことが多いようです。
また関連して「移転(いてん)」は、一時的あるいは恒久的に、同じ地域や離れた地域のどこかに転居したり、営業や生活の中心地をうつすことを表します。住居の場合のほか、官公庁や会社などの使用する場所の場合にも使用します。
また、建物はそのままで人や道具だけを移動する「転居」等の場合から、建物そのものを地面から切り離して別の場所に移動するときにも、「移築(いちく)」と同じ意味で使用する場合もあります。
移住に比べると、比較的近い場所にいく場合でも頻繁に使用される言葉ということもあり、「どこか近くに移動した、あるいはどこに移動したかは不明だが、とりあえずここからは居なくなり移動した」といった時には、移転を使うことの方が多いようです。
2年限度の転勤や単身赴任など、任期が決まっている場合や、住宅を今の生活の本拠地に残したままで週末や休暇には頻繁に帰って来るといったケースは、移住にあたりません。通勤通学や住居含め、生活の軸足そのものを、転居先に移すことを表しているといえばわかりやすいでしょうか。
またこれに対して「定住(ていじゅう)」とは、移り住んでから長くその場に暮らすことや、生活の本拠地を本格的にその場に据えて設備を整えて一定期間、一定頻度以上を過ごすことを指します。
「居住(きょじゅう)」とは、一般的な意味では、生活の本拠地であるすまいをどこかに定めて、そこに住み、日々の生活を継続的にあるいは一定の頻度以上に行うことです。さらに法律やその他の手続き上では、その際の物件や、物件のある土地のことをあらわすこともあります。