防露タンク
便器表面に水滴が付くのを防ぐ構造のトイレタンクのことです
トイレの個室は非常に狭く、通常は建物内ではトイレから外に向かって風が吹き出しにくいような設計になっています。
そんなこともあり、気温や建物内外壁の温度変化が激しいときには、床面を中心に結露が発生しがちです。さらに、トイレを使用した際に冷たい水がタンクに入ると、外側にびっしりと水滴がついて床や壁に付着し、そこからカビなどが長期的に発生することもあります。
こういった結露に対して、非常に効果が高いのが防露タンク(ぼうろたんく)です。
防露タンクとは、便器のタンク表面にびっしりと水滴が付着する結露を防ぐため、タンク表面と実際に水を張るタンク内部の間にある空間に、発泡スチロール等の断熱材をびっしり貼りつけたタンクのことです。
タンクの中に冷たい水や温かい水が入っても、タンク表面までの温度変化が緩やかに起こるため、結露が発生しにくくなります。
ですが、トイレタンクの場合、給水用の水道周りにどうしても結露は発生してしまうものです。タオルやダスターなどを巻き付ける他、配管用カバーなどを取り付けるという方法もあります。
基本的にトイレの湿度を下げておく方が、結露は発生しにくいと言えます。
湿度の高い季節には、常時換気扇を回しておく他、除湿器や除湿剤などを併用する、トイレタンクの上部パッキンなどが傷んでいないか、ここから水分が多く漏れていないかを確認する、などの方法でかなり軽減できます。