電話(回線種)
固定電話には、電話、ネット、CATV回線系があります
1人1台の携帯電話が普及し、現在は、自宅の固定電話回線に関してはインターネットをメインとして利用するご家庭も増えています。昔とは異なり、若い世代を中心に、固定電話回線=インターネット用回線という理解の方も多いようです。
各戸に引き込まれている通信用回線は、古くはアナログの電話回線でした。これらは通常、建物に1つあるいは交換機などを介して1つからいくつかが振り分けてつながるように、もしくは各世帯ごとに1つの通信線が引き込まれて、設置され、電話機にすぐ繋げられるようになっています。
現在使用されている、通信用回線の内「固定電話」と呼ばれる電話関連の回線種には、加入電話、ISBN(=INSネット)、ADSL、光回線などがあります。一般的には、電話回線と、インターネット系回線やデータ系回線などとして呼ばれています。また、NTTなどの電話サービス系企業が提供する回線を、電話系回線と呼びます。これに対して、CATV企業が電話系回線を併用せずに提供する回線は、CATV系です。
農業系や、島しょ等地域系衛星通信などの、特定の産業系通信網を経由して地域の幾世帯かが利用できる、といったネットワークのタイプでは、有線系やそのネットワークの名称をつけて××網などと呼ばれることもあります。
電話でごく普通の通話などで使用するときに比較すると、インターネットやネットテレビなどの利用では、常に高速でたくさんのデータをやり取りしなければなりません。そこでこの数十年、ご家庭向けにも広く、インターネットなどと接続できる設備やサービスが拡大してきました。
そのため、電話の利用にもさまざまな方式が存在します。
加入電話だけしか利用しない際には、通常ならNTTだけとの契約になります。インターネット系回線は、パソコンやWi-fiで使用する他、警備システムや健康管理系システムなどで利用している方もあります。この場合、自分でNTTやその他のプロバイダーなどを選んで事前に契約しておくタイプの他、各種サービスやそのための機材を提供している会社が事前に指定したサービス提供会社との契約を行うのが普通です。
これらの契約に伴って、NTTとプロバイダーのどこか1つや、何社かとの契約が発生することになります。またこの時、毎月の利用料では、プロバイダーやサービス企業等どこか1カ所から請求がある場合もあれば、毎月複数から請求がある場合もあります。
すこし複雑なので、契約前や契約時に、書面やメールなどで、よく確認しておくとよいでしょう。
ちょっと注意したいケースもあります。加入電話以外の回線がすでに引かれているお部屋で加入電話だけを使用することは可能ですが、光回線が引かれているお部屋の一部では、加入電話以外のその他の回線は使用することはできないことが有るという点です。
さらには、賃貸住宅の場合には、建物の追加工事などの設備的な問題のためケーブルテレビを介さなければ、電話利用ができないという物件も存在します。
この場合、固定電話利用では、ケーブルテレビサービスでのオプション契約で、固定電話などを契約する必要があります。
これらの回線の内、どの回線が利用できるか、どんなサービスが利用できるかについては、それぞれの建物やお部屋の設備の事情と、サービスを提供する会社の事情、そのエリアの局舎や設備などの事情で一部の回線種に契約が限られるといった理由から、使用できない場合もあります。
最近は在宅勤務などの奨励もあり、職場の電話を転送して受けたりといった利用ができるタイプで、かつ電話回線が必須という方もあります。
どんな会社のどんな回線で、どんなサービスを利用するかについては、建物やお部屋が特定されていれば、電話会社等のサービス提供者側で事前に調査を行うことができる場合もあります。
リモートワークを行うに際して、自分の会社の情報セキュリティルールと、自分の住む物件の設備仕様が合わないため、別に時間貸オフィスを借りるといった方も、かなりの数いらっしゃいます。入居の契約を行う前、できれば内見の段階で、こういった部分はしっかりと確認しておきましょう。