現況優先
必ずしも完全に写真や不動産広告に記載されている通りではなく、現地確認の通りであるということです
現況優先(げんきょうゆうせん)とは、契約書や不動産広告などによくみられる表現です。「契約後の建物引き渡しの際の状態は、インターネットの不動産情報サイトや広告写真や物件情報に記載されている通りだとは限りません。詳細は現地確認の通りです。」ということの断り書きです。
不動産情報サイトに掲載された写真や、物件オーナーが提供する設備状況などのコメント、また周辺の町の様子も、時間の経過とともに日々移り変わっていくものです。先週まで営業していた店舗が、急になくなってしまうことなどもあります。
また、サイトに掲載されている写真や映像が、入居募集している物件と同じ建物内で、異なる間取りタイプの違う物件であるケースなどもあります。
そのため、「あくまでも現地にある状態の参考として、こういった情報を提供しています。現況はできれば現地を確認して、ご自身の目で確かめてください」といった意味を帯びていることもあります。
物件にかかわる機能や設備の故障等では、建物の機能上放置しておけば近隣住民等にも問題となるものや、生活に支障を来す場合以外のものは、故障中なら故障したままの引き渡しとなるものもあります。
この表示があり、かつ前の住人が残していった家財やゴミなどが多数ある物件なども稀にありますが、清掃や改装を行わないことを条件に、お得な家賃設定となっていることもあります。
ご自身の希望と、現況が合致するかどうかを判断したうえでの入居契約をお勧めします。