傾斜地
建物と周囲の地面が傾いていることです
傾斜地(けいしゃち)とは、建物のある地面やその周囲の地面が傾いていることを表す言葉です。
土地建物の売買の他、賃貸などでも表示されており、貸し出されている物件に対して傾斜地が30%以上を占めるケースなどをはじめとして、物件詳細などに明示しなければならない義務があります。
また建物の有る土地自体が、「急傾斜地崩壊危険区域(きゅうけいしゃちほうかいきけんくいき)」に指定されていることもあります。該当する地域は、自治体(役場)等の防災地図やインターネット上の地図で確認することができます。
もし隣り合った2件の住宅があったとしても、1件は指定され他方は指定されていないといったケースや、指定区域から数メートル離れているだけで指定なし、といったケースもあります。万が一の大雨や地震の際の土砂崩れなどでは、指定地域以外でもリスクは無いわけではありません。
物件に対しては表示されていなくても、現地を確認すると接している場所や近隣に指定された斜面や区画、崖があり、それを支える擁壁などの設備がみられることもあります。
傾斜地にある物件は、風通しや日当たりがよく、プライバシーが保たれやすいレイアウトになっているところも多く、また眺望的にも開放感がある物件が多いことからも人気です。
傾斜地のリスクだけを考えるのではなく、万が一の事故をシミュレートして避難経路や安全策などをしっかり確認しておけば、傾斜地ならではの魅力を活かした安心の暮らしにつながります。
これに対して全体が平らになっているのが平坦地で、こちらに関しては、表示義務や明確な使用できる定義の取り決めなどはありません。